地域の身近な相談相手として、関係機関と協力しながら活動するボランティアが「民生委員・児童委員」です。安心して暮らせるように、さまざまな活動をしている「民生委員・児童委員」についてご紹介します。
民生委員とは、民生委員法に基づいて知事の推薦により厚生労働大臣から委嘱される、非常勤の地方公務員です。
社会福祉の増進のために地域にお住いの方が選ばれ、身近な相談相手として活動しながら、関係機関への「つなぎ役」を担います。
給与の支給はなく、無報酬でボランティアとして活動しています。また、全ての民生委員は児童福祉法によって「児童委員」も兼ねており、子育てに関する様々な相談や支援も行っています。
子育てや介護の悩みを抱える方、障害のある方、高齢者などが必要な支援が受けられるように、住民と行政機関などをつなぐパイプ役を務めます。
(1)民生委員・児童委員の制度
民生委員制度は全国統一の制度であり、すべての市町村において、その定数(人数)が定められており、青森県では2,245名、東北町では50名の民生委員・児童委員が活躍しています。
(2)区域を担当する民生委員・児童委員と主任児童委員
民生委員・児童委員には地区を担当する民生委員・児童委員と主任児童委員がいます。地区を担当する民生委員・児童委員は、自らも地域住民の一員として、それぞれが担当する地区において、住民の生活上のさまざまな相談に応じ、行政をはじめ適切な支援やサービスへの「つなぎ役」としての役割を果たすとともに、高齢者や障がい者などの見守りや安否確認などにも重要な役割を果たしています。
主任児童委員は、担当地区をもたず、地区を担当する民生委員・児童委員と連携しながら子育ての支援や児童健全育成活動などに取り組んでいます。
なお、民生委員・児童委員には法に基づく守秘義務があり、相談内容の秘密は守られます。
民生委員・児童委員、主任児童委員の活動内容
民生委員・児童委員 | 主任児童委員 | |
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活動内容 | 特定の区域を担当し、高齢者や障害がある方の福祉に関すること、子育てなどの不安に関する様々な相談・支援を実施 | 特定の区域を担当せず、地域の児童福祉に関する機関の連携を図り、区域担当の児童委員の活動をサポート |
活動事例 |
担当区域の高齢者や障害者のいる世帯、児童・妊産婦・母子家庭などの状況把握(家庭訪問や地域での情報収集など) ・ニーズに応じた福祉・サービスなどの情報提供 ・支援が必要な方の様々な相談に応じ、助言 ・児童の登下校時の声かけ、パトロール活動など |
市区町村、福祉事務所、児童相談所や保健所、学校と区域担当の児童委員・民生委員との連絡調整 ・民生委員・児童委員の活動に関しての相談など |